全国的にインフルエンザが流行っています。御注意下さい。
高齢者施設では命にかかわりますので、ウィルスを持ち込まない・持ち込ませないに気を配っています。来荘される方は御協力下さい。
さて、先月終盤、2月の職員会が開催されました。
冒頭、副施設長からインフルエンザに関する注意が行われた後、この日の議題に移りました。
1.認知症研修
2.選抜出張報告会
3.避難訓練に関して
1.認知症の説明の中で、認知症の方への関わり方に対する3つの基本と9つの心得が紹介されました。
基本
①さらりと
②さわやかに
③さりげなく
心得
①お年寄りのペースに合わせる
②根気よく繰り返し応える
③一度に一つのことを伝える
④話すだけではなく書いてみる
⑤感情は伝わることを忘れない
⑥興味・関心があることや良いことをささやく
⑦不安や混乱の時にそばにいる
⑧触れることで安心につながることもある
⑨気分を変えるきっかけ作り
〆の言葉は「学びながらご利用者と関わっていければと思う。認知症への携わり方1つでも心に留めておいてくれれば。」でした。
2.代表4名の発表でした。
その1 回想法によるコミュニケーション
かつて経験したことを感情を伴って回想のきっかけを作り、より語りやすいようにもっていく。
その際、戦争体験は要配慮、子どもに関する話題は調査の上で行い、思い出したくないことを語らせず、秘密は厳守し、その場限りの話とし、正誤は問わないことに注意。
その2 認知症・ターミナルケアを学ぶ
BPSDの症状前には問題介護あり。
異食を問題だと思わないこと。
排便最優先の原則。
不安を取り除く。子ども扱いしない。
全てはケアをする人の他人への関わり。
時間は戻らないので日々を大切に。
見取りはマニュアル化できないのでその人に対したケアを考えて。
その3 接遇・コミュニケーション
挨拶・表情・身だしなみ・言葉・態度
グループワーク(好きなことを話す人、傾聴テクニックを駆使して聴く人、丸無視、リアクション無しで聴く人の役割りで実施)では、無視の人にムカついたという意見アリ。
その4 排泄ケア
筋肉に水分が貯蓄されるので水分量が密接に関わる。
お年よりは括約筋がゆるみ、膀胱が硬くなるため漏れて当たり前。
トイレへの過剰誘導は膀胱へ尿が溜まるのを阻害する。
紙パンツと尿取りパッドはスキンケアに悪い。
オムツ換えはされる側には恐怖なので声掛けを要す。
ひなたぼっこでセロトニンが活性化して腸の活性化につながる。
まとめとして
新しい考え方に触れることで気付きが得られると思う。
より良いケアのためにその気付きを利用しましょう。
と〆ました。
3.前々回のブログで紹介しました夜間想定避難訓練をやってみて、人数が少ない夜間ではいざ火災が起きると、大惨事になるのが目に浮かぶため、火災は絶対に起こさないという精神で挑むよう厳命されました。
訓練は昼夜想定で年2回以上義務付けられています。
火災は起きるとパニックになること必至で、マニュアル通りには出来ないので、身体で覚えるしかありません。働いている場所やご利用者の状態を把握しておくことが重要です。
その後、施設長からの報告があり、今回の職員会は終了しました。
ちなみに、表題は映画のタイトルと19時に始まる職員会をかけて。舞台となった1998年ははるか過去の話で、その10年前に想像された近未来は必ずしも実現していませんが、はるか未来人となった今の自分達は、今を、そして先の時代をすこしでもより良くすべく努力しなければなりません。
今回行われた数々の研修のようなことを繰り返し、少しずつ、すこしずつ。
「あけはま荘」次回更新は3月14日頃を予定しています。