夕刻7時。この季節ではまだまだ明るい時間の中、7月の職員会は始まりました。
と、その前に、会場に集まった職員方に入り口で出席と兼用のアンケート。
何のアンケート?
ふっふっふ、これは「あけはま荘ロゴマーク」のアンケートなのです。
御存知のとおり、法人には2種類のロゴマークがあるわけですが、あけはま荘にも独自のロゴがあったほうが組織の団結力向上に役立つんじゃない?ということで考え出されました。
基本構図は同一で、色の違うものが6種類。
ど・れ・に・す・る・の・か・な、決まりましたら発表します。
また、これは名札や名刺につけられるので、見かけた際にはニヤニヤしてください。いえいえ、話のネタにしてください。
・・・閑話休題。
本日の研修は「感染症」と「褥瘡」。
とってもシャイな栄養士の先生と、場慣れしている看護師の先生による講演です。
まずは感染症から、なのですが、その前に最前列の2名、とてもスリムな女性と、恰幅の良い男性2名に看護師の先生からお願いがありました。
とっても小さな、園児用の椅子が2つ用意され、それに座ってこれからの話を聞いてください、というものです。
ただ、それに付随した条件があり、「一切腰を浮かしたり、姿勢を直してはてはいけない」というものでした。・・・何ゆえに?答えは後ほど。
さて、感染症ですが、風邪やインフルエンザのことではありません。
この時期とっても厄介なのが、そう、食中毒です。
食中毒と言うと食物が独自に持つものを考えるかもしれません。
後は、腐敗。この腐敗は細菌がもたらすものではありますが、これらに関してはあまり「感染」と言う印象は持たないのではないでしょうか。
あまり分かりやすいものは皆様気をつけられるでしょうが、問題は気がつかないものにこそあるのです。
細菌やウィルスが食物につき、それを摂取することによる感染。
取り込んだもの、あるいは取り込む前の物が作り出す毒素による中毒症状。
たしかにこれは感染症なのです。
この季節に特に問題になるのには理由があります。
細菌やウィルスは約20℃で増殖を始め、人の体温で活性化します。
しかも梅雨時期からは湿気が上がりこれも好条件となります。
一方で人側も、夏バテで抵抗力が下がっています。
また、大量の水分摂取や胃薬の多用で、本来、害悪を退治する胃液が薄まっていることも、細菌やウィルスにとっては渡りに船となります。
これらに対抗するために
「つけない、増やさない、殺す」
物騒な言葉ですが、これらに気をつける必要があります。
・介助前には手洗い必須。介助者が媒介になってはいけません。
・食事介助用エプロンは専用が望ましい。
・排泄介助等の後は手洗い必須。
・食事のテーブルは食事前後2回拭くこと。
・ご利用者の手の届くところは消毒。
・食品をご利用者が居室等に持ち帰ることの無いように。
・移動販売購入物の消費期限には注意。
・食器等使用後は洗剤洗浄。
・トロミ用スプーンを清潔に
・冷蔵庫は整頓!
一人一人が注意しましょう。
感染症講習の後は連絡事項―8月17日にはあけはま荘盆踊り大会with歌舞伎崩しがあります。お誘い合わせの上、ぜひお越し下さい―を挟み褥瘡講習です。
褥瘡講習のほうは褥瘡の再確認から。
体位変換が出来ないと圧迫等により細胞が死に、組織壊死が起き、褥瘡になります。
発赤を指で押してみると白くなるけれど、離すと赤く戻るのであれば、それは褥瘡ではないようですが、押しても白くならないならば、褥瘡になりはじめなので要注意。
寝たきりの方には注意が行くのですが、問題なのは離床時間が長く、座位姿勢の時間が続いている方。坐骨座りが続いていると褥瘡になりますよ。
はたして今の状況(環境)はご利用者に最適なのでしょうか。ご利用者に褥瘡が起きる理由を常に考えましょう。
さて、冒頭から小さい椅子に座り続けているお二人ですが、ここでその任が解かれました。
立ってみて下さい。どうですか?
お尻が痛い。足底に力が入れられない。
等の話が出る中、
足がしびれる。という意見が。
それは血行が止まっているからですよ。この短期間でそうなるなら、長時間姿勢が変わらず座っているご利用者は・・・
褥瘡者が出ないよう協力を、と纏められました。
いろいろと為になった今回の職員会。
最期にハイタッチは・・・無かったですね。
皆さんお疲れ様でした。
「あけはま荘」次回更新は8月16日を予定しています。